調色と外壁全面塗り替えの注意点|部分塗り替えではダメなの?
2025年02月22日(土)
みなさんこんにちは!
東金市外壁塗装屋根塗装 大網白里市外壁塗装屋根塗装専門店の
株式会社あかつき(プロタイムズ東千葉店・大網店)の松倉です!
外壁塗装をする場合、2つのパターンが存在します。
・外壁全面塗り替え
・劣化箇所だけの部分塗り替え
この2つを比べると、どう考えても部分塗り替えで対処するほうがコスト的に優れているように感じます。しかし、外壁塗装の専門業者からすると、部分塗り替えで対処できる範囲というものが非常に狭いのです。
基本的に、プロの目からは「外壁塗装をする場合は全面塗り替えが基本」と考えてしまいます。実際、お客様のコスト面を考えれば部分塗り替えをおすすめしたいのですが「おすすめできない理由」があるということを覚えておいてください。
今回のお役立ちコラムでは「全面塗り替えをおすすめする理由」と「部分塗り替えをおすすめしない理由」に2つをご紹介していきたいと思います。
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外壁全面塗り替えと部分塗り替えの違い
外壁塗装をする際、全面塗り替えと部分塗り替えでは、それぞれに「メリットとデメリット」が存在します。このメリットとデメリットを理解すると、専門業者が全面塗り替えをおすすめする理由がとてもよく見えてくるはずです。
部分塗り替えをした場合も、決してデメリットだけが残るのではなく、しっかりとメリットも存在します。両者の違いについて考えてみましょう。
全面塗り替えのメリット・デメリット
全面塗り替えをすると、以下のようなメリットが得られます。
メリット
・外壁全体の不具合をメンテナンスできる
・耐候期間を最大化できる
・全体がバランスよく調色されるので綺麗
外壁塗装が必要な状況というのは、決して部分的に発生するわけではなく、経年劣化によって建物全体に同じ状況が発生しています。つまり、経年劣化が進んでいる建物の場合、全面塗り替えをしないと耐候期間が局所的に変わってしまうということになるわけです。
全面塗り替えをすることで古い塗装を一新でき、問え量の持つ効果や耐候期間を最大に活用できるようになるため、専門家は基本的に全面塗り替えをおすすめするのです。
また、全面塗り替えをすることで調色を考える必要がなく、建物全体が綺麗に塗りあがるのが大きなメリットになります。
一方、全面塗り替えをするからこそのデメリットにも注目してみましょう。
デメリット
・大きなコストがかかる
・短期間で塗り替えが必要になった場合にはロスが大きい
・工事期間がある程度必要
外壁塗装は、基本的に高額な工事です。ちょっとした劣化症状のために高頻度で対応できるような工事ではありません。そのため、1度工事を施したら次のメンテナンスまでの期間を長く設定できるように塗料を選ぶのが一般的です。
万が一、短期間で塗り替えなければならないようなケースが発生したとするなら、それは明らかな工事ミスと言えるでしょう。
さらに、全面塗り替えをするには時間がかかります。今の時期であれば、気温の問題も絡んでくるため、工事自体ができない日も出てくるでしょう。
部分塗り替えのメリット・デメリット
部分塗り替えをすると、以下のようなメリットを得られます。
メリット
・コストを抑えられる
・短期間で対応が終わる
・DIYもしやすい
部分的な塗装になるので、変な話ですが「余った塗料でも対処ができる」というのは部分塗装の非常に大きなメリットになります。塗装業者は、他の現場で多く残ってしまった塗料を捨てることはしません。半分以上残っているような塗料は、在庫として保管しています。
その保管して余っている塗料でも対応できる色であれば、コストは大幅に抑えることにつながるわけです。しかも、局所的な塗装なので、完全硬化するまでの時間も短時間で済みます。
そして、プロに依頼しないでもご自身でDIYできるため、手先が器用な方であれば、十分対応することができるのが部分塗り替えの大きなメリットと言えるでしょう。
一方、部分塗り替えをするデメリットもしっかりと理解しておいてください。
デメリット
・色ムラが発生する
・未塗装部分との劣化スピードが変わる
・DIYで失敗すると余計なコストがかかる
プロであれば、調色して劣化した色合いに近づけることはできます。ただし、完全に同じ色になるという保証はありません。なぜなら、全面塗り替えをした場合でも、劣化した時の退色は部分ごとに異なるため、トータルでバランスよく見えているだけだからなのです。
毎年経年するごとに色のトーンが1ずつ均一に下がっていくという絶対条件があるのであれば、常に全体が同じように退色していきます。しかし、実際の退色は紫外線が当たっている時間や風に吹かれてぶつかる砂埃等の影響、排気ガスを浴びやすい方向などで条件が変わるのです。
そのため、部分塗り替えで局所的に新しい塗料が乗った部分は、周りの劣化した部分よりも丈夫になってしまう都合上、色ムラが発生しやすくなるわけですね。色ムラは見た目が非常に悪いので、必ず後悔することになるはずです。
そして、DIYを失敗してプロに直してもらう場合、そのDIYした箇所だけが強度を持ってしまっているので、通常よりも下準備に時間や手間がかかってしまうため、それがコストにつながる可能性があるのです。
【結論】部分塗り替えでは調色が非常に困難
部分塗り替えをして色を近づけることはできますが、劣化状況まで合わせることはできません。
その結果「塗装直後は納得できても、数年後に必ず問題となって現れる」ということを覚えておきましょう。
調色による成功例
調色が必要な状況というのは、全面塗り替えの場合であれば「好みの色がない」時です。イメージしている色が必ず用意されているわけではないので、時には調色して色を作ります。
調色の成功と言えるのは、あなたがイメージしているお住まいを実現できた時のことでしょう。少しでもイメージからズレてしまえば、妥協はできても満足はできません。それは決して成功とは言えないはずです。
しっかりとイメージ通りの仕上がりになったからこそ、調色が成功したと言えるのです。
調色による失敗例
調色の失敗と言えるケースはいくらでもあげられます。
・望んだ色になっていない
・日の当たり方で色味が変わってしまう
・経年劣化した時に汚い
・調色しすぎて塗料の効果が変化した
・調色自体は成功したものの汚れが目立つ色だった
塗料メーカーが用意しているカラーパターンというのは、比較的理想的な色が揃っているため、大幅な調色を必要としません。しかし、中には基本職自体が少ないと量もあるので、そのような場合にはかなり手を加えることも出てきます。
そんな時、あなたの理想色を作り出すことで塗料の特性が大きく損なわれる可能性があるということを理解しておいてください。
また、常に同じようにライトアップされているわけではないため、見た目は時間帯によって変わってしまう可能性があります。特に、濃色で調色した場合は夜間に「建物が消える」ようなことも出てくるでしょう。
本来であれば汚れが目立たない色が好ましいですが、そのような色に対する理解がないと、調色した塗料が汚れの目立つ状態になる可能性もあります。
これらは調色したことによる失敗と言えるのではないでしょうか。
完璧な外壁塗装を目指すなら「全面塗り替え」で調色も完璧に!
部分塗り替えでは、必ず数年以内に後悔する状況が発生します。本当にごく些細な塗装のかけを埋めるような対応であれば問題ないかもしれませんが、ある程度まとまった数を対応したり、広めの範囲を対処したりという状況であれば、全面塗り替えを検討することをお勧めします。
DIYで対処できるのであれば良いですが、専門家に依頼して部分塗り替えをするような場合、予想以上にコストがかかることもあるでしょう。せっかくコストを抑えるために部分塗り替えを選んでも、望んでいた状態で対応してもらえない可能性もあるということを覚えておいてください。
もし、お望みの色で外壁塗装をしたいという場合は、できる限り全面塗り替えを検討することをおすすめします。その際、お好みの色に調色し完全に満足いただける状況を作りやすいのも全面塗り替えで対処した時になります。
外壁塗装をご検討なら、一度株式会社あかつき(プロタイムズ東千葉店・大網店)までご相談ください。
ブログ執筆者/監修者 執筆者/監修者
株式会社あかつき 代表取締役
松倉道暁
保有資格:一級塗装技士、外装劣化診断士、建築物石綿含有建材調査者、足場
組立作業主任者、有機溶剤作業主任者、安全衛生責任者 | 職人歴26年
一級塗装技士と外装劣化診断士の資格を持ち、塗装職人経験は26年。日々、外壁塗装の現地調査や提案、塗装工事の現場管理を行っています。塗装工事は工事完了後からがお客様との本当のお付き合いの始まりです。10年後20年後にもお客様に喜んでいただく為に工事はもちろんアフターフォローまでトータルの高品質をご提供し続けていきます。
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