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雨漏り・漏水は屋根からだけではない!外壁から起きることもあります。

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塗装業者に「外壁から雨漏りしている」と言われたものの、そもそも外壁から雨漏りが発生することはあるのかと、疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

雨漏りというと屋根から発生するイメージが強いですが、実際には外壁からも雨漏りは発生します。

公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターの調査によると、戸建住宅における相談件数の多い不具合事象の第一位が外壁のひび割れ・雨漏りという結果も出ており、外壁からの雨漏りは決して珍しい不具合ではないのです。

そして、屋根からの雨漏りも、外壁からの雨漏りも、同じ雨漏り。雨水の浸入する箇所が異なるだけで、住まいに雨漏り被害をもたらすという意味では何ら違いはありません。

この記事では、そもそも外壁から雨漏りが発生する理由をはじめ、雨漏り補修にかかる費用など、外壁の雨漏りに関して知っておきたい情報を幅広くご紹介します。外壁からの雨漏りにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

新築住宅に雨漏りが発生した場合、施工不良の可能性大

新築直後に換気扇ダクトから雨漏り

太陽光パネル(太陽電池モジュール)を取り付ける際、外壁に穴をあけられた

窓回りから雨漏り。原因調査方法を知りたい

※出典:住宅リフォーム・紛争処理センター

外壁の劣化箇所から雨漏りが発生することがある

モルタル、窯業系サイディング、タイルetc…、どんな素材の外壁も時間の経過とともに劣化が進行します。そして劣化の症状によっては、雨漏りを引き起こす原因となることも。特に梅雨の長雨の時期や、台風によって横なぐりの雨が降ったときなどは、劣化箇所から雨漏りが発生しやすいため、注意が必要です。具体的な劣化の症状については、下記を参考にしてみてください。

[参考情報|外壁材(素材別)の耐用年数]

外壁材は、その種類によって劣化の進行スピードが異なります。

下記は耐用年数のため、劣化症状があらわれるまでの期間というわけではありませんが、耐用年数が短いほど、より早く劣化症状が見られるようになることは間違いありません。お住まいの外壁材が耐用年数に近づいている場合には、劣化症状がないか自身でもチェックしてみられることをオススメいたします。

 

 

 

 

窯業系サイディング 耐用年数7~8年

金属系サイディング 耐用年数10~15年

樹脂系サイディング 耐用年数10~20年

木質系サイディング 耐用年数10年

モルタル      耐用年数8~10年

ALC        耐用年数10~15年

※上記の耐用年数は、あくまで目安です。各製品によって、環境等によっても変わります。

雨漏りは補修必須!放っておくと家の寿命が縮まってしまうことも

雨漏りに気づいていても、「日常生活に大した支障はないし、当面は放っておこう」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、雨漏りは見つけたら、スグに補修するのが鉄則です。

ひとたび雨漏りがはじまると、補修しない限り、永続的に建物内部に水が入り続けることになります。そして、その被害は、生活に支障をきたすだけではありません。雨水は家の内部にどんどん入り込むことにより、柱などの躯体を腐食させていきます。その結果、家の寿命を大きく縮めてしまうこともあるのです。

場合によっては、健康被害を誘発し、アトピーやアレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)、過敏性肺臓炎などを引き起こす原因となるコウジカビ「アスペルギルス」を発生させてしまうこともあります。

そこで、「雨漏りかな?」と思ったら、まずは住まいのプロに、雨漏りの被害や進行状況、補修の必要性等を診てもらうのがオススメです。住まいを診るだけなら無料で対応してくれる業者がほとんどなので、気軽に相談してみましょう。

 

引き渡しから10年以内の新築住宅の場合、無償補修が可能

住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)において、新築の住宅瑕疵担保責任保険*の期間は10年と定められています。そのため、新築住宅で、かつ引き渡しから10年以内であれば、家を建てた施工業者に雨漏り補修にかかる費用を請求することができます。

そこで、引き渡しから10年以内に雨漏りが発生した場合には、まずは家を建てた施工業者に相談しましょう。

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※住宅瑕疵担保責任保険について詳しくは、国土交通省のホームページをご覧ください。

 

雨漏りの補修箇所や進行具合によって、補修費用は異なる

雨漏りの補修にかかる費用相場は、補修箇所や進行具合によって大きく変動するため、一概にいくらと言い切ることはできません。そのため、詳細な金額は、業者に雨漏りの状況を診てもらい、見積書を作成してもらいましょう。

とはいえ、おおよその相場感は気になるところでしょう。下記に雨漏り補修のよくある工事内容&費用相場をまとめておりますので、参考情報としてご活用ください。

●雨漏り補修|費用相場

ひび割れ補修(シーリング補修) 3万円~

ひび割れ補修(シーリング補修)+外壁塗装 80万円~

外壁の重貼り工事 150万円~

外壁の貼替工事200万円~

※“雨漏り補修1~2万円”などの格安価格を提示している業者もありますが、上記の費用相場をご覧いただければわかるように、雨漏り補修の費用はそれほど格安ではありません。格安の雨漏り補修は、補修ではなく、応急処置であるケースが大半です。業者に応急処置を依頼すること自体に問題はありませんが、対応してくれるのは急場しのぎの”応急処置”なのか、根本原因を解決できる”補修”なのかは、メンテナンス計画を立てるために、きちんと把握しておく必要があります。

適用条件は各保険の商品によって異なるため、正確には加入している保険を確認する必要がありますが、一般的には突風や台風、落雷などの自然災害などが含まれるケースが多いようです。ただし、突風や台風、落雷が原因でも、新築時の施工不良や経年劣化に起因するものは基本的には対象外。「突風で木がぶつかって損傷した」「落雷で外壁が損傷した」など、突風や台風が直接の原因となっている場合には、適用される可能性があるため、加入している保険を確認してみましょう

保険は自分で申し出ない限り、補償が受けられません。火災保険や住宅総合保険に加入している方は、ひとまず加入している保険の適用条件等をチェックしてみることをオススメいたします。

 

「自分で雨漏りをなんとかしたい」とお考えの方へ

雨漏り補修には、「こうすれば、絶対に雨漏りが止まる!」というような確立された方法はありません。雨漏りの原因を探り、補修する箇所によって、そして劣化症状や劣化の進行具合によって、知識と経験をもとに補修方法を探っていくことになります。

そのため、知識も経験もない素人には、そもそもなぜ雨漏りが発生しているのか、どこから発生しているのか、その原因を突き止めるのも難しく、まず自分で補修できないと考えていただいて間違いありません。

「業者を手配する時間がとれない」などの理由で、ひとまず自分でなんとかできないかという場合には、応急処置にて対処しておくのがオススメです。応急処置をしておけば、急場をしのぐことはできるケースも少なくありません。

[応急処置①] ブルーシートで覆う

古典的な手法ですが、効果はバツグン。雨水が浸入している箇所が明確にわかっていなくても壁一面を覆ってしまえばいいので、一時的ではあるものの雨水を建物内部に入れるのを防ぐことができます。

ブルーシートが風にあおられてしまっては、防水の意味がないので、壁にそってきちんと留めるのがポイントです。

[応急処置②] 防水テープで雨の浸入口を防ぐ

雨水の浸入箇所がわかっている場合には、防水テープでの応急処置がオススメです。

作業自体も簡単で、雨水の浸入箇所に防水テープを貼るだけ。塗れている箇所に貼ってもすぐに剥がれてしまうため、雨の日の作業は避けた方が賢明です。

自分でできる応急処置はあくまでも、急場をしのぐための間に合わせでしかなく、完全に雨漏りを止めることはできません。仮に一時的に止めることができたとしても、また、どこかのタイミングで再発することになるでしょう。

2章でもご紹介した通り、雨漏りは家の寿命を縮める原因ともなるため、早く補修するに越したことはありません。応急処置にて対応した場合にも、できるだけ早く業者に相談してください。

 

【補足|業者選び】雨漏り補修の実績が豊富にある業者に相談すべし

雨漏り修理の依頼先には、雨漏り修理専門店をはじめ、塗装店、工務店、塗装店など、さまざまな形態の業者があるため、どこに依頼すればいいかわからず、困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ズバリ申し上げると、どこに依頼しても問題ありません。ただし、どこに補修を依頼するにしても、施工実績は必ず確認しましょう

修繕方法も様々です。実績がない会社に依頼してしまって必要ない箇所まで工事をされてしまった・・・修繕したが雨漏りが止まらない・・等のトラブルを避ける為にも綿密な雨漏り修繕計画が必要です。しっかりと業者の説明を聞き工事方法、工事計画等事前に確認してください。

“雨漏り=屋根”というイメージが強いため、なかなかピンとこない外壁からの雨漏りですが、実際には、よくある住まいの不具合の一つです。

ご紹介した通り、雨漏りを放っておくと、住まいの寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。雨漏りを見つけたら、早々に補修を検討しましょう。

 

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